六回連続「監督長嶋論」のうち、前書きと目次

前書きと目次

   監督長島は、選手長島時代には稀であった体験をした。有象無象からあらぬ言いがかりを付けられ、好き勝手な罵詈雑言を浴びせられたのである。あいつのこと嫌いだからやることなすこと気に入らねえんだと直言すればいいだけのことなのに、客観的批判めかした、陰口に等しい批判のつぶてが四方八方から監督長島に投げつけられた。

   選手時代には愛された天衣無縫や破天荒は、でたらめ、行き当たりばったり、苦し紛れの無策でしかないと、それでも長島ファンの多勢に腰が引けるからなのか、物陰から石を投げる、塀越しにごみを、ときには汚物を放り込むといった類の嫌がらせが行われた。狙撃、などという高価な武器と操作の熟練を要する手の込んだ行為ではない。有象無象の中には選手長島は好きだったんだが、などというもってまわった手合いまでいた。

   本稿は長島が監督であった頃に書いた。あるいは陰口あるいは雑言に類する監督長島批判への、、ときには見過ごしにはできそうもない腹に据えかねる誹謗中傷への一長島ファンによる反批判である。長島ファンによる反批判であり反駁であるから当然のことながら長島寄りではあるけれども、非論理的な反批判でもなければ、感情的反批判でも、無理矢理の反批判でもない。

    今振り返ると、その監督生活はまことに比類なく華やかであった。その華やかなこと、日本プロ野球界記録と言えるものは残さなかったが、紛れもなく超一流であった選手生活の華やかさにいささかも見劣りしなかった。監督長島の残した足跡は、選手長島の残した足跡の如、やはり殊のほか鮮やかにして華やかであった

     稀有な選手であり、稀有な監督だった。何よりも世に有り難きひとである

      お元気なご長寿を祈らせていただく。

二千十三年十一月


目次

           長島(1) 弁明の伏線  (約800字)

 
           長島(2) 満天の星  (約45字)


           長島(3) 唯我独尊  (約500字)


           長島(4) 流れをつくる《手》  (約2800字)


           長島(5) 《妖怪》対「聖なる同盟」(約5800字)

           長島(6) お説ごもっとも、でない(2000年長島巨人優勝記念)(約2100字)                 

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