あるのは国境ではなく損得勘定だ

あるのは国境ではなく損得勘定だ

「ある現実」と「その現実とは間接的に接触する外はない大多数」の媒介者の役割を果たすメディアの認識力・判断力・実行力・胆力には、そのメディアが国境のどちら側にあるかを問わず、疑問を抱かざるを得ない。

 「ゴルフには韓日の国境なし、あるのは実力だけ」(朝鮮日報、2019.10.6)と伝える媒介者(鶴洙(ミン・ハクス)ゴルフ専門記者)には「日本キャンプに行かない、韓国プロ野球も「No Japan」」(中央日報、2019.8.20)なる現実が見えてない。もし媒介者が「自分はゴルフ専門記者ですから」と弁明するようなら、「私は能天気で無能な記者です」と告白するに等しい。

「韓日の国境なし」の最大の理由は、「韓国人選手たちは大して活発でない韓国国内ツアーを後に、大会数と賞金額の高い日本で実力を育んだ」(同上)ということだ。要は、算盤をはじけば「No Japan」などと言ってはいられないのである。

プロ野球の場合はどうか。

「プロ野球球団が日本キャンプを次々と中止している。国民的な反日情緒を考慮した決定だ。各球団は日本の代わりとなる国内外のキャンプ地を物色している。10球団の春季キャンプにかかる費用は100億ウォン(約9億円)程度と推算される。日本不買運動(No Japan)の核心「日本旅行をしない」にプロ野球が参加するということだ。」(中央日報、2019.8.20)

理由は実際には「日本不買運動(No Japan)」ではない。

「韓国で広がる日本不買運動のうち「旅行に行かない」のが最も効果的な対応手段という国民認識が高まっている状況だ。

ファンに敏感になるしかないプロ野球球団がこうした雰囲気を無視することはできない。」(同上)

ファン離れを懸念したのである、即ち、商売に差し障りが出そうだから「プロ野球球団が日本キャンプを次々と中止している」というわけである。

今の時代、あるいはいつの時代も、国境などさしたるものではない。損得勘定に比べれば国境など屁の河童なのである。国境の幅をどれだけ広げようと、壁をどれだけ高くしようと、だ。

(了)

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